謹んで新春のお慶びを申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。
さて、日本経済は2026年においても、米国の通商政策による影響など一部に不透明要因を抱えつつも、雇用・所得環境の改善や各種経済対策の効果を背景に、全体としては緩やかな回復基調を維持するものと見込まれております。
個人消費は持ち直しの動きがみられ、設備投資についても、企業収益の底堅さや省力化・成長投資の進展を背景に、緩やかな回復が期待されております。
一方、消費者物価は引き続き上昇基調にあり、日本銀行は物価安定目標の持続的実現を視野に、段階的な金融政策の調整を進めております。
その結果、実質金利は依然として低位にあり、金融環境全体としては引き続き経済活動を下支えする状況にあるものの、金利水準は緩やかな上昇局面に入りつつあり、不動産市場においては、従来以上に精緻な分析と中長期的視点が求められる局面にあると認識しております。
このような経済環境のもと、不動産市場を概観いたしますと、住宅建設は全体として弱含みで推移しているものの、利便性や住環境に優れた地域においては、マンションを中心とした住宅需要は底堅く推移しております。
また、商業地においても、都市部を中心に再開発事業の進展やインバウンド需要の回復を背景として、店舗・ホテル需要は堅調に推移し、地価は引き続き上昇基調を維持しております。
一方で、企業収益の改善に足踏みがみられることや、倒産件数の増加、人手不足の深刻化など、市場の二極化・選別化が一層進む兆しも見受けられます。
こうした環境下においては、画一的な見方ではなく、地域特性・個別性・将来リスクを的確に見極めた不動産評価の重要性が、これまで以上に高まっているものと考えております。
当社といたしましては、不動産鑑定評価の専門家としての使命と責任を改めて自覚し、経済動向・金融環境・市場実態を的確に捉えたうえで、公正・中立かつ信頼性の高い鑑定評価の提供に引き続き努めてまいります。
依頼者の皆様にとって真に価値ある判断材料をご提供できるよう、専門性の研鑽と実務の高度化に不断の努力を重ねてまいる所存です。
本年も変わらぬご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げますとともに、
皆様のご健勝とご繁栄を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
令和八年 元旦
株式会社エイトアプレイザル
代表取締役 八尾井 誠司